週刊ベイスポ9月15日発行号掲載

今週の人:
村 幸美 さん (たかむら・ゆきみ) さん

 サンノゼのお洒落なエリア、ウィローグレンにカフェをオープンしオーナーとして日々、奮闘している幸美さん。天真爛漫な明るいキャラクターと考えるよりまず行動というアクティブさで周囲の人に元気を与えてくれる。そんな幸美さんのベイエリア生活を聞いた。
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●仕事について

 今年5月末からコーヒー屋さんをテイクオーバーして営業しています。本当はレストランバーみたいなお店をやりたかったんですけどね。飲む人の文化が日本人とは違うし、難しいですからね。店舗はベイエリア全域を探しました。この店舗は最初の不動産リストに載っていたんですけど、近所だし、まず遠いところから見ていこうと思ってサンフランシスコとかいろいろ探しました。なかなか良いものが見つからないまま数ヶ月が経って、ある時に買い物に行った帰り道に、あっそういえばこの辺に・・・って感じでフラッとここに立ち寄ったときに、ここだ!って思いましたね。ジャズのかかったコーヒー屋さん。私のもの!って思いました。私は、頭で考えるより先に行動してしまうほうなので、目標ができたらそれを達成するためにまっしぐらになるんですよ。絶対に石橋はたたきません(笑)。

●実際にカフェオーナーになってみていかがですか?

 良い人たちに出会えて良かったぁ。従業員やお客さんやみんなに助けられていますよ。本当にラッキーです。始めるまでは、従業員とうまくやっていけるかなあとか不安でいっぱいでしたけど、いざふたを開けてみれば、逆にみんなが私に大丈夫だからって、肩をポンポンたたいてくれました。店内の壁を従業員とみんなで塗ったのが初めての仕事でしたね。案ずるより生むが易しで、みんなと仲良くやっていますが、夫には大変な迷惑をかけていると思いますよ。八つ当たりはするし、家事を一切しなくなりましたから・・・。もともとするほうではなかったのですが、この場を借りて、ありがとうございます。私を捨てないでね。

●ベイエリアに住むことになったきっかけ

 1999年にパロアルトに来ました。実は、日本にいるときからパルアルトに住んでいたアメリカ人の友達がいて、実家の名古屋とよく行き来していたんですよ。それで、ちょっと語学学校に1年くらいと思って渡米しました。アメリカ文化も勉強したいからなんて言っていたけどウソ!遊んでばっかりでしたね(笑)。

●ベイエリアの印象

 田舎、不便、遊ぶところない・・・(苦笑)。ただ、勉強できる環境かなとは思いました。

●留学経験

 英語は全然しゃべれなかったです。とにかく英語と国語は2以上取ったことないくらいですから。語学学校に行っているときは遊んでばかりだったんですけど、日本人の親友にアメリカは日本よりずっと学歴社会だから、行けるならカレッジに行ったほうがいいと言われました。それで、カレッジに進学することにしました。人がとっても好きなのでサイコロジーを勉強しましたが、人を助けられるほど人間ができていない自分に気づき、もっと人の傲慢さでもそこが本能っぽい、ビジネスやマーケティングのメジャーに切り替えました。それに、私は名古屋の大須というところで商売人の娘として育ってきましたから、人の気持ち、ニーズをしっかりわきまえてそれをタイミングよく提供するということを勉強するのは、とっても楽しかったです。もちろん、今もビジネスをすることは楽しいですよ。とっても難しいですけど・・・。

●英語で仕事をするということ

 急に単純なことが英語で出ないときがありますね。「キャッシャーの下に寝転がってるやつ取って」とかね。

●英語が100%ネイティブだったらどんな仕事に?

 逆に、今みたいな(アメリカ人の)従業員との人間関係が築けなかったかもしれないですね。私がネイティブじゃないから、お互い一生懸命コミュニケーションを取ろうとして、耳を傾けているだろうし、それが良い関係を築いていると思います。

●仕事とは?

 仕事じゃないよね。お店は私にとってベイビーみたいなものだから。かわいくて仕方がないです。

●小さいころなりたかった職業

 人魚(笑)。映画「スプラッシュ」を観てすごく影響されました。当時、スイミングスクールに通っていて、小学生の頃は毎日1日中泳いでしました。そうすると、みんな信じてくれないですけど、手に水かきが出来てくるんですよ。本当に人魚になれると信じていました。

●いまの仕事に就いていなかったら

 オフィスレディーをしたかったですね。でも、日本では銀行員だったんですよ。アフロでしたけど・・・。 

●現在、住んでいる家

 オーナーなのに恥ずかしながら1ベッド1バスのアパートです(笑)。何せ自転車操業なもんですから・・・。でも、DENみたいな書斎スペースがあるんですよ。よくテレビとかで夫婦げんかして、旦那が寝室にこもって、妻はキッチンで泣いてるっていうのがあるじゃないですか、私はあれが絶対に嫌いなんですよ。だから、私だったら、私が寝室で旦那が書斎ですね(笑)。でも、そんなことは実際にはないですけどね。

●乗っている車

 ホンダ・シビックとキャデラックSRXです。シビックはエドワードで、キャデラックはソフィアって呼んでいます(笑)。エドワードは、私が渡米以来乗っている車で愛着があるので、絶対に手放しません!

●起床時間・就寝時間・睡眠時間

 お店が朝6時オープンなので、毎日じゃないですけど朝5時くらいに起きますね。夜は1〜2時頃ですかね。

●休日の過ごし方

 私、寝るのが大好きなんで、何時間でも寝られます。でも、お店が毎日オープンなんで、ここのところは休みがないですけど・・・。

●好きな場所

 ベッドですかね、ひたすら寝ていたいです(笑)。

●お気に入りのレストラン

 うちのキッチン。旦那がシェフなんでね。それが理由で結婚しましたから(笑)。

●よく利用する日本食レストラン

 ほしレストランです。お酒飲むのが好きだし、おつまみがいっぱいあるし、かしこまってなくていいですね。

●1億円当たったとして、その使い道

 1億円じゃ足りないなあ。確かにお金は欲しいし、お金を作るのは好きですけど、今は何より従業員とお客さんをハッピーにしたいですね。夢としては、うちのお店に来て良かったとか、働けて良かったと思ってもらえるお店作りですね。

●日本に戻る頻度

 当分、戻れそうにないんじゃないですか。以前は、年に1回、航空チケットが安いときに帰っていました。

●日本に持っていくお土産

 お母さんには、靴を買っていきます。誕生日もなんですけど、背が大きくてサイズも大きいので、こっちのほうがいろいろあるんですよ。お父さんには、私が行って会うことですかね(笑)。

●ベイエリアに持ってくるもの

 レトルト食品ですね。寿がきやの味噌煮込みとか。名古屋の人ならみんな知っていますよ。あとは、美味しい梅干。

●ベイエリア生活で不安・不便を感じること

 どこに行くにも車っていうのが面倒くさいですねえ。私は人が好きだから、電車とかバスに乗って人間ウォッチングしていたいんですよね。

●日本に郷愁を感じるとき

 大親友が帰っちゃったから、ふと寂しくなりますね。女友達って絶対必要ですよ。

●お勧めの観光地

 名古屋でしょ(笑)。下町もあって、京都に負けず地元意識の強いところですね。

●永住したい都市

 モロッコ。映画のカサブランカが好きなんで。人も良さそうだし。

■プロフィール■
村 幸美
たかむら・ゆきみ
 名古屋出身。日本で銀行員を務めた後、1999年パロアルトに渡米。語学学校を経て、モントレーのカレッジでサイコロジーを取り、その後、サンノゼ州立大学でビジネスを学ぶ。2006年5月にサンノゼ・ウィローグレンにカフェ「Monsieur Beans of Willow Glen」をオープン。オーナーとして、日々奮闘している。

 渡米する前のお別れ会です。思いっきり泣いた後に撮った1枚です。

 21、2歳の頃にバイトでバドガールなどキャンペーンガールをしました。

●最近、読んだ本
 「Memoirs of a Geisha」です。書いている人は男性なのに、よく女性の気持ちやいやらしさを表現できているなあと思います。

●印象に残っている映画
「ゴッドファーザー」。よく男の人の教科書というけど、友達は近くに、敵はもっと近くにっていうのが良いですよね。「カサブランカ」もそうですけど、母親が好きな映画を観ていたので、少し昔の映画が多いですね。

●よく利用するウェブサイト
お店のサイトwww.monsieurbeans.comです。店名の「Monsieur Beans」(ムッシュ・ビーンズ)は、フランスに住んでいるアーティストの姉が名付けてくれました。当初は、日本名にしたかったんですけど、発音しにくいということで、お店のロゴもデザインしてくれた姉に相談しました。豆をここでローストしていることを表現したかったんですよね。

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